【歯学部 家庭教師】 嫌々始まった受験勉強が、心からの感謝に変わった瞬間

親から突然の通告――「家庭教師を頼んだから」
「家庭教師の体験指導を申し込んだよ」と両親から突然言われたとき、正直ものすごく嫌な気持ちになりました。「また余計なことをして……」と思い、面倒くさいという気持ちで仕方なく家庭教師を迎えました。
わざと取った冷たい態度、内心は拒絶感でいっぱい
体験指導当日、わざと感じの悪い態度をとっていたと思います。質問には最低限の言葉でぶっきらぼうに答え、内心では早く終わってほしいと思っていました。後で思い返しても、「あんな態度を取る必要はなかったな」と自分でも反省するくらいでした。
先生はそんな私にも穏やかに接してくれた
ところが、その家庭教師は私のそんな態度をまったく気にするそぶりもなく、穏やかに質問を続けてくださいました。こちらがどんなに不機嫌そうに返しても嫌な顔一つ見せないその姿勢に、途中から少しずつ気持ちが変わっていきました。
予備校との違いに気づいた瞬間
それまで通っていた某有名予備校では、「もっと頑張れ」とか「気合が足りない」といった曖昧な指導ばかりで、自分がなぜ伸びないのかは全然分かりませんでした。そのせいで、この家庭教師もどうせ同じだと思い込んでいました。
「どうしてそう考えたの?」――私の思考に寄り添う指導
でも、全然違いました。その先生は私の答え一つひとつを丁寧に聞いて、「どうしてその答えを選んだのですか?」「どこで間違えてしまったのかな?」と、私自身の考え方を理解しようとしてくださったのです。そのおかげで、初めて「自分がどこで失敗してきたのか」が具体的に見えてきた気がしました。
弱点と向き合い、自信が芽生えていく
指導を続けるうちに、先生はさらに詳しく私の弱点や改善方法を示してくださいました。初めて自分の弱点に正面から向き合い、それを克服することに楽しさを感じられるようになりました。勉強することがだんだんと苦痛ではなくなり、成果が出るにつれて自信がついてきました。
そして迎えました受験本番。結果は合格でした。
合格とともにあふれた感謝の気持ち
合格が決まった瞬間、真っ先に頭に浮かんだのは、初回の体験指導で感じの悪い態度を取ってしまった先生のことでした。「あの時は本当に申し訳なかったです」という気持ちと、「こんな私に根気強く指導してくださって本当にありがとうございました」という感謝の気持ちがあふれました。
学ぶ楽しさ、人への感謝を知るきっかけに
あの出会いは、単に受験合格だけでなく、私にとって「学ぶ楽しさ」と「人に素直になる大切さ」を知るきっかけになりました。先生には本当に感謝しています。